PCR 検査の不透明性

日本の新型コロナに関するPCR検査の実態と、感染者数や、クラスターなどの発表の仕方はすごく秘密主義で恣意的だといつも思っていた。

特に、前にこのブログを見てその隠蔽ぶりに驚かされた。

まあこれは非常事態下のことだったのだろうし、まだ検査体制が整っていなかったので、場所を公開すると人が殺到するから、と言われたそうだけれど、いや、そんな場所は感染が怖くてみんな行かない、とか、近所の人が知ったら怖がる、とか、場所を知らさないという誓約をさせられた、とかいろいろその後もあったようだ。

日本では、「ウィルスや病気」と、「ウィルスや病気を持っている人」を混同しているかのようだ。

クラスターとされた場所にいたことで検査をされただけで、極端に言えば陰性であっても、スティグマを受ける。
上のブログの人のように、検査をしてほしくて行った人は別としても、「検査される」というだけで、「疑い」の目で見られる。

なんだか、日本では「推定無罪」の原則が機能していないというのに似ている。

しかも、東京アラートやらの解除後に検査体制を拡大して感染者が増えた、その上で、「夜の街」だとか、「ホストクラブ」だとかが名指され、「濃厚接触者」という語感も手伝って、感染を疑われて検査されるというのは、ますます「あやしい」ような気分だ。

「ホストクラブ」やそこに出入りする女性など比率にしたら超マイナーなのに、しつこく繰り返されるのは、男性がしてきたように金を使って男を侍らせるという女性の存在自体をよく思っていない、またそういう女性には水商売の女性が少なくない、というような性差別も含めた偏見が無縁ではないと指摘する人もいる。

いつもそう思っていたけれど、非常事態解除後で、検査体制も整ったとされる時期に、ある日突然「濃厚接触者」だと保健所から電話を受けた人の報告をきいてますますその感を深くした。前日に仕事の会議の後で会食した10名ほどのうち50代くらいの一人の女性がその夜に発熱したそうで、感染が確認されたという。

で、同じ席についていた他の人も全員2週間の自宅待機。その3日後に、保健所から電話で検査の病院を指定された。
しかし、上のブログとまったく同じで、病院の入り口ではなく、駐車場から入ることを指定される。あとはインターフォンだ。

中に広い待合室があって、下の写真のような感じ。もともとは講演会場のような場所に見える。
検査の紙があって、もちろん全員PCRの検査を受けるのだけれど、喉だけの簡単なもの、鼻の奥まででより信頼度の高いもの、胸のレントゲン撮影もされる人、血液検査もされる人、などそれぞれ違う。

呼び出された人たちは、そもそも全員無症状だった。

それなのに、検査の方法や種類が違うのはどういう基準なのかを知らせられない。

それだけでも私なら、しつこく聞きただすところだ。

しかも、簡単な検査だけで済んだ人は1900円、中には5200円払った人、10600円払った人もいる。

これにも驚いた。

支払い能力がない、と言ったらどうするの?
支払いを拒否したらどうするの?

こちらから頼んでいるだけではなく、強制検査なのに。
検査の種類も選べなかったのに。
全員、同じ職場やレストランにいたけれど、誰かが特に長く接触したわけではないのに。

写真撮影禁止とは書いていなかったそうだ。
それでも雰囲気としてはこそこそ隠し撮りという感じだったそうだ。

なんか悪いことをして後ろめたいかのように、
表玄関からも入れず、
なぜ検査の種類がバラバラなのかの説明も受けられず、
金だけ払わされるなんて、

信じられない。

でも、その時会食したレストランは閉鎖されたわけではない。
ホストクラブじゃないからね。
レストランの従業員はマスクとかしていて濃厚接触者じゃないからだろう。
それでも、そのレストランで食事した人が感染していたなんてことが「発覚」したら、客が来なくなる可能性は日本なら大いにある。

風評被害だけで店舗を閉めなければならなかったケースもあるわけだから。

でも、新宿や池袋などの「夜の街」でない、ちゃんとビジネスマンの行くレストランなら、たとえば「高級フレンチレストランで感染者が出ました」などとは書かれない。
でも、この時に感染した女性の足取りはきっと根掘り葉掘り聞かれて、家族なども全員後ろめたく思うのだろう。
そしてこの女性は自分のせいで職場の他の10人が自宅隔離となって仕事に支障をきたしたことを「謝罪」することになったのかもしれない。
もしこの女性や友人や家族が「夜の街」やライブハウスや三密のところで無責任な行動をとっていた、などと「判明」すれば、なおさらだろう。

なんだかいろいろバイアスがかかり過ぎだ。
不安感を煽り、みんなに漠然と罪悪感を植えつけるので、誰も大きな声で、これはおかしい、とも言わない。

もし私がこういうことに巻き込まれたら、詳細にレポートするだろう。

私は何も悪くないし、たとえ感染しても、いろんな意味で「被害者」であり、せっかく「先進国」にいるならば、そういう時こそ、社会福祉システム、医療システムの恩恵を受けたい。その様子を他の人とも分かち合いたい。

ちなみに、検査の2日後、電話があり、「濃厚接触者」全員が「陰性」だった。
もちろん「接触」から1週間経っても、誰も「症状」は出ていない。

日本では、はじめはPCR 検査が足りないと非難され、でも、そこには、「感染者=ウィルス」のように隔離する前提があり、では、発症者や「濃厚接触者」に限定して有効に、と言われても、少なければ少ないほど「差別感」がある。
疑心暗鬼の中、誰からも後ろ指をさされないですむのは、しっかり自粛できる環境、条件にある人だけ。

ウィズ・コロナとかアフター・コロナとか新しい生活習慣とかいう前に、変えなければいけないメンタリティが、行政の側にも「普通の人々」の中にもあるのではないだろうか。

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