フランス・コロナ 外出規制の巣ごもりからまるひと月経った。

4/16、NHKスペシャルの「新型コロナウイルス瀬戸際の攻防  感染拡大阻止最前線」(4/11)という番組をネットで視聴した。
ちょうど緊急事態宣言が全国に広げられると知った後だ。

NHKのスタジオでは出演者が距離を置いて座っていたけれど、番組のはじめには「対策チーム」に「密着取材」とあって、「密着」って、例の3密とか濃縮接触っていう言葉を連想させるなあと思ってしまった。

対策チームの部屋でも、ほとんどだれもマスクもしていないし、距離も近い。
彼らの中にはずっと自宅に帰っていない人もいるらしいし、検査も特別にしているのかもしれないとは思うけれど、疲労とストレスは隠せないし、大変だなあと思う。

「死者の数」からいうと、フランスとは2桁違うし、この差はやはり、中国が近いことから来る初期の頃からの「普通の人」の危機意識の差かもしれない。
でも、日本では病院が救急患者を受け入れてくれないというタイプの「医療崩壊」が始まっているそうで、その辺はなんとなくフランスより怖い。もともと「偏差値エリート」のような日本の医学部メンタリティや病院システムには脆弱な部分があるからだ。
フランスのニュースでは、医学部の学生も動員されて自宅待機の患者をオンラインで毎日診察している様子も流された。
医学部の5・6年生は、すでに日本のインターンのように実際に患者を診ているし、少しだけれど報酬を得ている。
日本では国家試験の後でないと診療はできない。国家試験も日本のようなものではなくて、実際の患者を想定したものに対してどのような治療方針を決めるかを数時間かけて筆記で答えるような実務的なものだ。(選択式のQAの試験は医学部の1年後にあって、1割しか進級できない。国立大学の医学部しかないからすべては国家試験で、成績も全国でランク付けられる。(その成績をもとににさらに4年間のインターンがあり、博士号を取得しないとを医師になれない。5年間の医学部卒業でみな医学博士となれていたイギリスとは対照的だ。)

フランスでも、全国一律の外出制限に疑問を投げかける人は少なくない。
ベルギーとオランダの差が引き合いに出される。

日本でも岩手県が感染者ゼロだというから地域差は大きい。
フランスでも感染者が少ないロット県の様子の報告があったけれど、テレワーク不可能で仕事している人、というのは羊飼いで、山の中で羊に囲まれていた。

確かに、感染者の多い大都市から田舎に「疎開」するというのを止めるには、罰則付きの外出規制は有効なのかもしれない。
もうひとつは、イタリアのことで言われているように、ヨーロッパは日本よりも数世代の家族の交流が緊密だというのがある。

今のフランスのような外出規制は、確かに3密や高齢者との接触を減らせるから、緊急治療をパンクさせないで持ちこたえさせるという意味は理解できる。でも、心理的には、もう一月もこういう規制をされているうちに、外出証明書を持って近所に出かけるだけでなんだか、核シェルターから出るような気分になって、うちの外すべてが「汚染」されている気分になる。
買い物に行っただけでシャワーを浴び、買ったものが入っていた袋を捨て、買い物袋も消毒し、などと徹底している人の姿をネットでみかけるとあせってしまう。

私がひと月前にしていた生活などもともと大したリスクはないのだから、急にすべてが汚染されていると思うのはおかしい。
夏時間で午後8時を過ぎても青空が広がり、車は少ないから騒音もなく空気は綺麗で、春の日差しの中、庭にはすみれや藤の花やスズランまで咲き始め、鳥が鳴く。

うちにいたらつい食べ過ぎるという人の話も聞いたけれど、私は逆だ。
日本に行く予定だった4/1の前に、血液検査をする予定で、いつものことだけれど、血液検査が視野に入った時点で、節制を始めていた。ここで安心な「正常値」をたたき出して、安心して日本に行って仲間たちと外食できる予定だったのだ。ところが、日本行きが中止になった。でも、何しろ巷はコロナ・ウィルス騒ぎで、町のラボも検体を採取し始めているようだ。ラボでのマスクとか防護服とかの厳戒態勢の映像も流れてくる。そんなところに行きたくない。咳する人と同室にもいたくない。

「節制中」だから体調もいいし、外出規制以来キネでのマッサージがすべてキャンセルされたのに、もう腰痛もすっかり治ってしまった。
この血液検査なんて「不要不急」のうちだから今でなくてもいい。
でも、せっかく節制してきたのにそれを突然やめるのは今までの努力がもったいない。
このまま続けたら、ひと月後には今までにない優等生的結果が得られるかもしれない。
それに、なんとなく慣れてきた。
癖になった。
人と会わないし、外食もしないから「デザートの誘惑」もない。

もう少し、がんばってみようかなあ。


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